小説 三話:お友達からお手紙ついた 朝。 朝ごはんの途中に郵便が来て、ヤードさんが対応しに行った。いくつかの段ボール箱と、手紙が二三通。ちょっと重そうだった。 「…カルト。そろそろ図書室は限界です。自分の部屋に保管しなさい…」 「…御意」 どうやら、箱の中身は本らしい。 残った手紙の一通が、隣のレイトに手渡された。覗いてみると、 「求婚!?」 「えぇ…。時々いただくんです。少し困るんですよね、相手の顔もわからないのに…」 「レイトモテるから。でも、ボクの嫁に手を出したら八つ裂きにするまで許さないからw」 「キラはないだろ、流石に」 「隊長ひどーい」 「隊長。手紙です」 最後の手紙がスカイルさんの手元へ。上機嫌のまま、手紙を読んでいた。 「タクトはまた寝坊なの?」 洗い物を終え、メリノさんが隣で食べ始めた。 「そうっすね…」 「寝坊で朝食も食えないとは、情けない奴だな」 カルトさんが辛辣に言った。 「…スカイルさん、どうしたんすか?」 見ると、スカイルさんが机に突っ伏していた。 「…ヤード、アイツが来るそうだ」 「…そうですか…。いつ頃ですか…?」 「…月末だそうだ」 「…月末、お暇をいただきま」 「許さん」 「いや、あの…。アイツって誰っすか」 二人の世界に割り込んでみた。 「…アイツは…。古い知り合いだ。俺とヤードとカルトしか知らない」 「ゲッ!、アイツが来るのか…」 普段大きな声を出さないカルトさんに、! がつくなんて、よほど嫌なのだろう。顔も、あからさまに嫌悪を示している。 「…カルト。アイツはお前の旦那だろ?対応は任せ」 「違います」 何故皆嫌そうなのか。 俺達は後で思いしることになった。 【*前へ】【次へ#】 [戻る] |