短編
1
「…ぁ、…やっぁ……」
バラバラに指が動き、中指がピンポイントで良いところをかすめる
頭の下の枕の端を強く握り、目を閉じる
でも、口だけは閉じることができなくてとめどなく喘ぎ声を漏らしていく
「…はぁ、…いくぞ___」
耳元で低く囁かれゾクリと背中がしなれば、その背中の隙間に腕を差し込み腰を持ち上げられる
そして、幼馴染の腰がゆっくりとこちらに近づく気配がして
俺は思った_____
「タ、タンマ!!」
やっぱり無理だと
ローションや自分の吐き出した物で濡れに濡れた穴に勢いよく入れようとした幼馴染を制し腰を引く
「はぁ!!!」
人を殺さんとばかりに睨みあげてくる幼馴染の視線を可憐にスルーして、あわあわと布団をかき集め俺はその中に包まる
「……」
「……」
そのまま無言で見つめ合えば段々涙が溜まってくるが、男の俺は必死に堪えてみせる
あぁ、なんていじらしい俺
「……俺、爆発しそうなんだけど」
ボソりと呟き軽く俯く幼馴染の目線の先にあるのはご立派にそそり立つブツ
「何がそんなにヤなんだ?」
嫌なんじゃない、怖いだけ
「怖いのか?」
うるせー
「って、まさかな
初めてでもあるまいし」
初めてじゃなきゃ怖がっちゃいけねーのかよ
そんなのおかしい
ズルい
「なんとか言えよ」
俺の心を察してくれないなんてお前なんかフンッだ
フンッ
無視してやる
「じゃないと、_____」
あ、幼馴染の雰囲気が少しかわった
なんと言うか、ドス黒くなった
なんかヤバイかも
「無理やり押さえつけて犯すぞ」
顔は笑顔だけどこめかみのあたりがヒクヒクしてる
必死に笑顔作ってる感が否めない
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