捨てられぬ恋心 、完
諦めなくて良かった恋心 。
ざわざわ
綺羅と求め合った次の日
何故か学校内がざわざわと煩かった。
不思議に思ったおれは近くに
居た子に聞いてみた。
「 ねえ、どーしたの? 」
「 へっ?あっ、なんか警察の方が.. 」
「 警察..? 」
「 はい、転入生の内騰朝陽って居ますでしょ? 」
「 あ、うん居るね 」
「 その内騰朝陽が指名手配犯だったらしくて
先ほど警察が来て逮捕されました 」
え..?
プルルルッ
っ..!?
驚きの事実に固まっていると
電話の着信音がなり慌て電話に出た。
「 もしもしっ? 」
「 今から理事長室に行く
だから灰吏も早く来い 」
「 え、ちょ、綺羅っ? 」
ぶち、と用件だけ言って電話を切られた。
携帯を仕舞い先ほど説明をしてくれた子に
お礼を良い急いで理事長室に向かうと
既に綺羅達はソファーに座っていた。
「 すみません、遅れました 」
頭を下げ空いているソファーに座り
周りを見渡すと警察らしき人が二人と
理事長と理事長の秘書さんが
険しい顔つきで話し込んでいた。
ちらっと綺羅の方を見ると
綺羅も険しい顔をしていた
おれは訳が分からなく黙っていたら
理事長達は話が終わったらしくて
警察の方が立ち上がり此方に一礼をし
理事長室を出ていった。
理事長は警察の方を見送った後
此方に顔を向け
「 急に呼び出してしまいすみません 」
と謝った。
「 いえ、 」
「 さて、本題に入るか 」
「 はい 」
「 皆も知っている通りこの前転入してきた
内騰朝陽くんだが今日の朝逮捕された
内騰朝陽くん、いや内能孝秋くんは
指名手配犯だったらしくてね── 」
内能孝秋.?
指名手配犯..?
頭が混乱して色々と考えていると
話し合いは既に終わり綺羅に手を繋がれ
寮に戻っていた。
「 大丈夫か? 」
綺羅が声を掛けてきて
ふ、と我に返り綺羅を見ると
心配そうな表情でおれを見詰めていた。
「 だ、大丈夫
いきなりのことで頭が混乱して.. 」
「 そうか、とりあえず今から
全校集会あるけどどーする? 」
「 ん、行く 」
「 ふっ、じゃあ、行くか 」
全校集会で内騰朝陽のことを話
生徒がざわめくもなんとか宥め
全校集会を終えた。
綺羅が言っていた別れた理由も分かった
おれに内騰朝陽を近付けないためだったんだって
理由を聞いた時はほんと安心したよ?
嫌われてなくて良かったってね。
内騰朝陽のことも解決し
綺羅のことも解決して
ちょっとの間学園内は騒がしかったけど
一応一件落着?
くっく、おれと綺羅のこと気になるって?
ふは、おれと綺羅は
変わらず?
いや、今まで以上にらぶらぶなんだぜ。(
「 おい、灰吏 」
あ、綺羅に呼ばれちゃった、
んじゃ、
また会うときまでばいばい
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