捨てられぬ恋心 、完
どんな君でも僕は 、
キーコーンカーンコーン
「 食堂行こーぜ、灰吏 」
「 あ?うん、行こーぜえっ 」
授業が終るとおれのところに
友人の壮大がお昼ご飯にさそってきた。
食堂、か..
キャーキャー煩い食堂を思い出すと
身が重たくなるが
この学園の食堂はほんとに美味しいから
行くと決めた。
そう、綺羅が最近この学園に編入してきた
男といちゃついていても。
「 あいつ.. 」
食堂に着きおれと壮大の目に映った人達に
壮大は低く唸る声を出し視線の先の奴等を睨んだ。
「 おい、朝陽これ食うか? 」
「 んえ!?綺羅くれんのか!? 」
「 ああ、やる食え 」
っ..、やっぱきっついなあ.
視線の先には昨日別れたおれの元恋人の綺羅と
編入生の内騰朝陽がいちゃついて居た。
「 なあ、灰吏良いのかよ? 」
「 ん..、うんおれ等別れたから 」
いちゃついてる二人を視界にいれないように
視線を反らそうとしたら
綺羅と視線があった
その途端さっきまで内騰朝陽に向けていた
視線とは違う冷めた視線で睨まれた。
え?なんでおれ冷めた視線で見られんの?
内心少し傷付きながらも
気にする素振りなどみせずに
いつもの調子で振る舞った。
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