捨てられぬ恋心 、完 捨てられた恋 、 「 俺と別れろ 」 「 えっ.. 」 西條灰吏17歳 神楽学園高等部所属 生徒会副会長のおれは 恋人の緋埜瀬綺羅 おれと同じ生徒会の会長に たった今振られた。 「 んじゃ、そーゆうことだから 」 恋人だった綺羅はそう言って おれに背を向け去っていった。 え、? 呆然とする今のおれには 考える気力などなくその場に座り込んだ。 「 っ..、き、らっ.. 」 じょー、だんだよねえ..? さっきまで恋人だった綺羅に振られた 辛い現実から目を反らすように目を閉じて また目を開かせるが変わらぬ風景に これが現実なんだと思い知らされた。 ( Next ) [戻る] |