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お知らせ(イベント)
イベント履歴(2020年6月〜7月)
・6月3日『翠と銀の国家間宣言/情勢変化』

銀の国の宣言以降、一時沈黙を保っていた翠の国。
けれど先日、突如として再び翠の国から『他国全てへ向けて』の表明と行動があった。
なるべく簡潔に言えば、それは国交断絶も辞さないという宣言を言外に仄めかしたものである。
即ち、翠の国が銀の国は勿論諸外国へ向けて大いに貢献している主に食料品を中心とした交易の制限だ。
無論そのような事を突然やられた当事者の銀の国は黙っていない。
まさかこれまで此処まで強気に外交問題を経済問題に繋げる行動をとってこなかった翠の国がやってくるとは思っていなかったというのが本音であろう。
銀の国側は不当な要求に基づいた感情的な交易制限の即刻解除を求める声をすぐにあげた。
しかし翠の国の意志は固く、要求を却下。
そして銀の国にとって追い打ちとなるのは本来銀の国に流れる筈であった物を商機を逃さぬ黒の国と青の国も便乗し、国としてでなく商人個人単位で買い付け。更に銀の国へと黒の国や青の国を経由することで経由する分これまで基準で言えば暴利としか言えない価格高騰を起こした食料品を買わねば自国民の食料にただちにではないがいずれ深刻な影響を及ぼす事になる未来になるのは必至の流れが出来た。

これまで静観の構えを見せていた青の国と黒の国も黙認を止めるが、それはある程度棚から牡丹餅、両国が諍いを起こす事で自分達が利益を得てからの白々しい仲介なのは明らかであった。介入したのは当然、今はいいが価格破壊が起きてしまえば今度は世界の経済事情に影響を与えるからだ。だから青の国と黒の国は強かに限度を見極めて銀の国と翠の国の仲裁にあたったといえる。

翠の国としてもやり過ぎれば最悪戦争に発展しかねない危険な一手にもなりえたが、これまで『優等生』であった翠の国だったからこそ今回の一回までは許されたといえる。

銀の国は納得こそいかぬが問題が長引けば民の幸福度、満足度の低下が他国以上に意味を持つが故にそれを避ける為妥協案として翠の国と互いに次回このような問題が起きた場合透明性のある情報の開示をするように約束を取り付ける事に。
銀の国としては依然執行者の存在を認めていないが、認めていないにせよ銀の国所属の者が翠の国の者を害した事は誠に遺憾であり謝意を示した事はそれまで決して謝意を示さなかった銀の国が過ちを認めた事を意味し、翠の国が一矢報いる事ができた上々の結果と言える。

翠の国の今回のような手を次にやればその時は諸外国を一斉に敵に回しかねない為二度はできないであろうが、それでも『優等生ではなくなった』という事は他国から翠の国の扱い、接し方を改めるきっかけにはなったと言えよう。


・6月4日『天森村の怪〜不吉なる雨の正体は?〜』

天森村。私も以前取材に向かった事がある自然豊かな長閑な村だ。
あの時は気持の良い晴れ空の下、笑顔の眩しい心豊かな村民達からお裾分けしてもらった南瓜と芋の天麩羅と白米で腹を膨らませてから田舎風景を満喫していたものだ。

だが、その天森村に今異変が起きているらしい。

空は翳り、奇妙な黒い雨が降っているというのだ。
そのせいで作物にまで影響を及ぼし、あの優しい村民達が互いを憎みあっていると。

到底想像できぬが、事実ならば由々しき事態だ。

何故黒い雨が降ったのか?人為的、私には何らかの悪意があるようにしか思えない。
けれども、だとすれば一体如何なる者が如何なる手段で、そして何の意図があって降らせているのか?
そこまでは私には理解が及ばない。

どうか、一刻も早く人々の心迄も翳らせた暗雲が晴れる事を心より望む。


著者:ランドルフ・G・オーガスト


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