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彼をモノにするお約束。
式を上げてそこそこ。世界は非常に平和だった。仕事を覚える為に、西へ東へサメラは走れる毎日を送る。

「女は胸だ。」
なんてエドワードが発言したから思いっきり、拳を振るうのはいつもの事。王としての自覚を持て!といつもサメラがしばきあげるのが、茶飯事。久々に会うと、いつもこれだ。自己嫌悪に入りながら、人気のない部屋に逃げ込む。

「…胸、か…」

昔から戦うためにつけた筋肉のせいか、質素に生き過ぎたか、憎き幼児体型は、豊満な胸を与えてはくれなかった。

「…やはり。胸。なのか」

昔色を売ってた時も、頭のイカレタ…違う、今はこれを考えるんじゃない。と思念に明け暮れると。胸のねぇ女は女じゃねぇ!なんて声が聞こえる。奴は一番高いところで叫んでいるようだ。

「…胸、女じゃ…な…」

グサリと言葉が心に刺さるのがよく解った。変な動悸もするような。
カインに一泡吹かせてやる。妙な決意が固まった瞬間だった。不純すぎる。が、そいは言ってられない。

「目指せナイスバディ!。」

サメラは胸が無いだけだ。と言うのは、とても今更な話なんだろうが、決めたサメラは、ゴーレム以上に色んな意味で動かせないのだ。残念な話。槍が降っても切り払うサメラは、誰にもかかわらず動かせない。
昔キャラバンで聞いた色仕掛けの手ほどきを思い出して、急いで自宅としているバロンの官舎に急いで駆け戻った。
finalfantasy4CC発売記念。
彼をモノにするお約束。


いち。
肌の露出をしてみましょう。

「…服がないぞ、鎧しか…これは無理だ…」

に。
谷間を寄せて彼に見せましょう。

「胸がない。ってんだろ!今、それで悩んでるんだっていうの!ヴィクセンさん!」

さん。
白く細い足を見せましょう。

「だから服が…。」

ガクリと肩を落としてベッドに飛び込む。太陽によく当たった匂いのするシーツが、サメラを包んだ。

「…やはり、無理か…?」

自問自答して、エドワードの言葉が反芻する。…唸りながら、目を閉じて、思い浮かばないかと思考を巡らせた。…無理だ。ため息を吐き出して、茶でも飲むか、という結果に行き着く。視界の中で、私を使え。と言わんばかりに主張する物が目に入る。

「…あ…これだ。」

ピンときたサメラは、これでカインに見せつけれる。と顔を輝かせたのであった。もうすでに趣旨が変わっているのは、言わないでおこう。

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