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確実な過去が懐かしい。のは誰だってそうじゃないのかな?
お昼時に、通信が来た。亜美さんからで、トイレに入って通信を受けた。

「はじめちゃん。いまから十番シビックホール来れる?」
「…ん?シビックホールって、成人式の会場じゃない。何かあったの?」
「ちょっと、成人式の準備のお手伝いにね。はじめちゃん」

ついでに、うさぎちゃんの分のお弁当何とかできない?ちょっとゴネちゃって。マコちゃんのお弁当じゃないと動けない。とか言われちゃって。はじめちゃんなら今大丈夫かな?と思って連絡入れたんだけど。

「あのプリンセスは…!わかった、簡単なのでよかったら全員分ね。了解。」

おにぎりと、卵やいて、あとは適当に晩の残りを詰め込んで妹たちに昼飯渡して、私はちゃっちゃか十番シビックホールに向かうのであった。ひょこっと、中に入ればみんなが、会場でちびうさちゃんぐらいの女の子たちと、うさぎちゃんたちがそこにいた。

「…?」

なんか、星の波動を感じるが、気のせいかなぁ。なんて、思いながら会場に足を踏み入れる。

「はじめちゃん!」
「あ、おねえさん!」
「…あ、サーカスの。」

…いや、なんか嫌な予感が。脳裏をよぎった。もしかして、この子たち、今度は成人式の大人を狙うつもりかな。なんて、予想をつける。

「はじめちゃん知り合い?」
「まぁね。」
「はじめちゃん。」
「あ、うん。みんなの分のごはんでしょう?持って来たわよ。簡単なのでアレだけどね。」

かばんの中に入れた弁当箱を引っ張り出して、すぐに昼飯の用意。お茶と、お箸の準備をサッサと手渡す。みんな、ちょっとお腹すいてたみたいでよかった。

「あなたたちもどうぞ。」
「いいのー?」
「勿論!」

そのために沢山目につくったんだから。月野さんもちょっと我慢してもらわないとね。ブタさんになっちゃうもの。よく噛んで食べてもらわないと。ちょーっと。ふくよか過ぎるプリンセスってもの、考えものだものね!

「私、はじめ。名前聞いても?」
「パラパラ!」
「ベスベス」
「ジュンジュン」
「セレセレですわ。」
「よろしくね。」

星の波動は彼女たちからも感じる。調べることがまた一つ増えたとか思いながらも、彼女たちの分を取り分けて、渡すと気に行ったのかうさぎさん並みによく食べた。うん。なんかなつかれたような気もするが、いいか。どうせ。もう現時点で不和保育園完成している。

「おねえさんの料理おいしー!」
「はじめちゃんの料理が食べれるなら!あたしがんばる―!」
「はいはい、頑張れ頑張れ。」

投げやりに返事して、明日もこうなるのなら先に代金でもせしめ取ろうかと頭の中で考えながら明日の昼をどうしようか考えたが辞めた。こんなのでお金が取れる訳もないし。お弁当を持って、またシビックホールに来た。セレセレさんたちはなんか、有ったみたいだし、美奈子さんが来るのかしら?と漏らしていたみたいで、まぁ、バタバタしてるのなら飯渡す次いでに手伝うのもありか。なんて判断して裏口から回れば、四人が其処にいた。

「はじめさん。夢は?」
「夢、ねぇ。」

いじめが終わるのも夢だし、家族団らんできるのも過去に戻ってお母さんの事故をなくすのも夢で。

「…昔にもどれたらいいな。ってぐらいかな。」
「大人にはなりたくねーのかよ。」
「そう言われると、誰だってそうじゃないのかな。」

確実な過去が懐かしい。のは誰だってそうじゃないのかな?私もそうだし、誰かれ一度は通るものじゃない。と私は思うわ。

「珍しいの!」
「そうかもね。子供のままでいたいと思うのも珍しいのかもね」
「ふーん。」
「ありがとう!ね。おねえさん、またご飯あるの?」

チケットのお礼にね君たちには、たーんとつくってるから思う存分食べてくれると有りがたいな!と。四つの小箱を手渡して、うさぎさんや美奈子さんのいる場所にお弁当を渡して、私はサッサと帰宅の途に就くのであった。

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