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もーまんたい。
5.テラ。

「老師、久しぶりです。」

カイポの外れに立てられた質素な墓に手を合わせて、目を閉じてしばらくの黙祷をすます。

「とりあえず、近くに来たから寄った。」


穏やかな表情を浮かべて、どっかりと座り込んだ。


「老師の好きな酒とカイポの料理、それと娘さん用にお茶。持ってきた。」

小気味良い音を鳴らして墓前に供える。脳裏に知らない女の人姿が映る。きっとこの人が、なんて予想がすぐにつく。

「老師、幸せに暮らしてればいいんだが。」

人を呪わば穴二つ。人を恨めば穴二つ。
憎しみは憎しみしか生み出さないのを知っているからこそ、不安なのだ。

「ま、幸せだろうと思……う。……今、老師の声が聞こえた気がした。気のせいか。」

首を傾げて、目線を下げて目を閉じる。

とりあえず全てが終わったから、三番目の奇術師-Maniac Replica-に報告しに行く序でにこっちに寄ったんだ。全てを知らないままじゃ老師も気になるだろうに。

全て話すから、順番に。そう、どこから話せば。とりあえず、とりあえず、とりあえず。

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あきゅろす。
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