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もーまんたい。
13.エッジ。

「ルドルフ!何処に居やがる」

ずんずん。と効果音をつけれそうな勢いでエブラーナ国の若き王が歩いていた。それはもうお怒りのご様子で。
事の始まりは、師が言い出した事が始まりなのだ。

お前の卒業試験をしようではないか。
一国一城の主が未だに師を請うのは可笑しい話だ。と言うわけで、日が沈むまでに私のインシデントソルジャーを探すこと。勿論、私と直接戦って勝ってもよし、捕まえて拷問でもなんでもするもよし、それで卒業を認めてやろうしゃないか。
じゃあ。と片手を上げて、そこから四、五時間。師、ルドルフは見つからない。

「いい加減出てこいっつうの。」
「呼んだか?」

ひゅっ。とエッジの背後に立ちニンマリ笑む。まるでその笑みは猫のように見えた。

「ルドルフっ!見つけたぞ」
「言葉の使い方が間違ってる。減点5。」

降り懸かる腕を軽く避けてエッジの腹に一発喰らわせるとエッジは綺麗に飛んだ。

「て、テメェ!」
「まだまだ弱い。」

そして、両者は踏み込んだ。
やり取りが終わりを迎えたのかという、真相は解らないままだ。

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