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記念簿。
まひる嬢宅ガーナ嬢と。茶菓子と君と。
名前変換無効ページです。
あしからず。

---cutting line---
自分に与えられたら部屋もとい近衛兵執務室の一角で、サメラはペンを走らせど、これでもか。と言わん量の山を築き上げた。
書いた山。書いてない山と分けて、最後は、書いた山だけに作り替えて、ペンをインク壺に投げ込んで、一区切り。
水の入ったポットの中に火炎魔法突っ込んで、無理矢理水を沸かせ、適温になるまで温めた。

「ガーナです。よりも、入ります。」
「あー開いてる。」

ローザさんから書類を預かってきました。と一言を受けて煮えるポットに茶葉を突っ込んで、カップを2つ用意して盆の上に載せてバランスよく三本の指で、どこかのウエイトレスよろしくな持ち方をした。

「ガーナ。良いところに来たな。」
「せっかくローザさんとお喋り出来たのに。」
「なら、そんなローザさんの最近のお気に入り茶葉と茶菓子を分けて貰ったが…必要なかったか。」
「嘘ですー。すいませんでした。いただきますー!お話の種必要ですっ!」
「はいはい。」

角に置かれたソファーにガーナを誘導してサメラはガーナの向かいに座り、手早く支度をする。薄く色づけをされた角砂糖の入った箱から角砂糖を取り出すためのトングを取り出し、一つのカップのそばに一つ。もう片方に、ほとんどの砂糖を突っ込んだ。

「ちょっと、どんだけ甘党なんですか。」
「まだ7つだ。」
「いくつ入れてるんですか」
「いくつでも良いだろうが。」

個人の自由だろうが。と放ち、迷わずサメラはサメラのカップに突っ込んだ。

「そんなに入れて信じられません!ローザさんのお気に入りをそんな勿体ないこと出来ません!」

私はその味覚が信じられません!と言うガーナを適当に返して、最後の一滴はガーナの方に注ぐ。出来上がった茶をソーサーに載せて、ガーナの眼前に出せば、目を皿のようにして、それを記憶するがごとく真剣に見つめている。

「…表現しにくい顔になってるが…」
「今大事な所なんですっ。邪魔しないでくださいっ」
「茶菓子も置いとくから、すきなようにしろ。」

軽い読み物を膝の上に置いて、読み解く昼下がり。

からあげ の まひるさん 宅ご令嬢 ガーナ嬢と
茶菓子と君と。
(ガーナ。もう、夕暮れだが…まだ飲まないのか?)(冷えてからも美味いか美味くないか知る必要もありますから。)(…ガーナ。)(解った。解ったから、カップも茶葉も渡すから、いい加減帰れ!ローザが心配するっ)(え、本当ですかー?)(…しまった、このあくどい笑みは…)




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あきゅろす。
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