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記念簿。
エミコ嬢あて。 一人じゃない。ティナ
イミテーションがくるりと周り距離を見計らう。そんなタイミングわ待ってました。と言わんばかりに、

「サメラっ」
「離れろっ!」

呼ばれて戦うシステムも理解してきた。向かうところには敵はまだまだいるが、ティナの数歩後ろを歩いた。

「ね、サメラ。」
「どうした。ティナ。」
「えと。私、強くなってるかな…?」
「大丈夫だ、問題ない。ティナ、戦闘は光のバカ大将以外に当てはまるが、独りの戦いじゃないのを理解してれば大丈夫さ。」
「スコールとクラウドは?」

あいつらは、ひとりになりたがり症候群だからいいの、問題なっし!。っていうか、あの子の名前を呼んじゃうのね。お兄さん淋しいっ。口を尖らせて、体をくねらすサメラにティナはただ首を傾げ、サメラ男の人だったの?と疑問を投げかけた。

「そうそう、セシルと双子でカインの「呼出-colling-ニーナ・ハイウインド。ぶっ飛ばせメガフレアっ!」っぶねーな、ルドルフっ。おまえ、前回の影主役になにすんだっうの」

降り注ぐ灼熱魔法をティナを抱いてひらりと避け、知りうる限りの罵詈雑言を魔法を放つ先に浴びせる。

「いつも言ってるだろうが、人の姿を映すんじゃないと」
「サメラが二人?」

ティナを抱えたサメラと巨大灼熱魔法をぶっ放したサメラ。二人のサメラが言葉を放っていると、ティナの横にいたサメラが姿を変えて、知らない魔物に変化した。

「ってーな。ったく、こんな可愛いお嬢さん放っていたら、俺が連れ去んぞ」
「…呼出-colling-、バルバシリア、竜巻!」
「うぉっと。しゃーねーな。」

おまえんとこのお嬢さん返してやるよ。ほれぃっ!と抱きかかえていたティナをサメラに投げて、マラコーダは煙のように姿を消した。

「ティナ、無事か?」
「うん。ね、サメラ」
「また、むりしてるのか?」

これはチームワークの戦いだから、独り背負い込む必要もないぞ。お前の過去を含めても、だ。一部はひとりになりたがりだから、気にする必要はないがな。

「あ、さっきのサメラとおんなじ事言ってる。」
「マラコーダ、とか?…腹が立つから一言追加してやる」

一人じゃない。
(周りはみんな、お前の心配をしてる。)(サメラも?)(私も、光のバカ野郎も、コスモスもだ。)(サメラ、)(ん?)(有難う、)(はいはい。じゃあ次行くぞ。)(うん)




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