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記念簿。
まひる嬢宅ガーナ嬢と。今日も今日とてバロンはにぎやか。
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あしからず。

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ガーナは笑った。満面の笑みで。そして、じゃあ。とすたこらさっさとどこかに逃げやがった。

「おいっ!待てっ」
「そんなに大声だしたら、誰か来ちゃうかもしれないですね。そしたらあなたのほうが恥ずかしい目に合いますよね?」
「ぐぅ…」

困ったように声を上げるサメラは、困ったようにその原因である自分の足元に視線をやった。

「足元だけヘイストをかけやがって…」
「あ、ついでに黒魔導師団に書類届けてください」

意志と関係なく急ぐ足と、追加された悪意ある大量の書類のバランスを取りながら策を練る暇は無く。倒れそうになる体と書類に気が向いていた。

「その先、窓ですよ?」
「解ってる!」

怒声を放ち、足は自動的に窓枠にかかり、足から先に飛び出した。手と顎で必死に抑えて、バロンの水路に飛び出した。

「ぎゃあああ!書類!」

水浸しになって、空からエスナをかけられて、足の主導権を取り返した。

「大丈夫ですかー?兵長ー」

上から降るガーナの声に怒気を含んだ声が地を這う。そんなサメラも怖くないというような感じで、言葉を吐き出した。今、お渡しした書類全部白紙なんで、兵長の書類ご愁傷様です!と。

「ガーナ。」

水に浮かぶ書類を適当に集めて、掴み壁を跳躍で上り、ガーナに向かって飛ぶ。

「げっ!こっちに来ないでくださいよー!」
「許さん!待たんかガーナ!おいセシルみたいに逃げるな!」
「嫌ですよー!そんな般若みたいな怒り方したらシワ増えますよ!」
「なら、怒らせる事をするなっ。」


からあげ の まひるさん 宅ご令嬢 ガーナ嬢と
今日も今日とてバロンは賑やか。
(ガーナ。待てっ)(待てって言って待つ人は居ませんよ!)(…行き止まりだぞ)(テレポ!)(…畜生、逃げられたかっ…)(書類大変ですねご愁傷様です!)(テメェ、いい加減にしろよ)(水性インクどすから、全部文字が流れてしまってますね)(…今日提出なんだが?)(やり直しですね!)(手伝えやゴルァ)(嫌ですよーんなめんどくさいの。)(誰の所為だ、と思ってるんだ?)(兵長が失敗したのに私に押し付けるんですかーっ?)(お前のせいだろうが!天誅サンダラ!)(リフレク!)(うぼぁあっ!)(今のは自業自得ですよ兵長)(…ガーナッ)(ひぃっ、今度こそテレポ!では、兵長ご機嫌よう!)(おい、…逃げられたか…前が霞んで見える、きっと心のあ)(せとか、兵長、だっさい。)(ガーナ!)




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