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空。空。空、(FF6)
「…しばらく、世話になる。」

「・・・魔法をすべて解除する解魔、ディスペルによって、魔法は喰らわない。故に死ねない。」
「おい、怪我はないのか?」
「次から俺の船を燃やすな!」
「レディ、どうしてこんな無茶をするんだい?」
「・・・兄貴がすっげー笑顔で怒ってる。」
「・・・何ゆえ、怒る?」

銀の瞳が、隣のブロンドの男を見た。束ねられた黄金蜂蜜の髪を振り、にらむような威圧感を与えれども、女は唯その目を見つめた。

「レディに、##name1##に。怪我の怪我が心配だからだよ。」
「…死ねない体だ。必要はない。」
「だからといって、俺はそれは許さない」
「許してもらう必要はない。」
「あの白い奴は、同属を殺した。石に変えた。ずっと開放してくれと叫んでいたのに、アイツは耳を貸さなかった・・・。」
「白・・・ケフカか?」
「だろうな。」

アイツ、幻獣界に何かするって言ってた。みんなの思いを大事にしたい。だから帝国をでも、・・・どうしたらいいんだろう。ポツリとこぼして考えた。あの声が、あるからこそ私はそこにいれたのだ。母なる水の中で祈るようにそこの中で。

「幻獣界。守りたい。」
「なら、俺らと一緒に来るか?」
「・・・本当に?」
「マッシュ!」

戦力は一人でも多い方がいい。それに、帝国と戦おうとしてんなら一緒じゃねーのかよ。兄貴。マッシュと呼ばれた男が、ガタリと机を叩いた。その音に驚いて、ニーナはびくりと小さく体を震わせた。

「駄目なら自分で何とかする。無理は言わない。」
「この世界を女一人で帝国と戦えると思ってるのか?」
「分からない、やるだけやる。」
「ニーナ、君は戦えるかい?」
「いざとなったら帝国産物の私を盾にして逃げればいい。」

死なない竜の子は、帝国で作られたもの。複数いるとも聞いたことはない。じっと先を見つめる銀の瞳は、隣の男をにらんだ。この男がこの中で一番の決定権を持っていると空気で読んで、見た。レディーだの何だの言っていた男はしばらく考えて、ニーナ一緒に行こう。と声をかけたのであった。

「…しばらく、世話になる。」

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あきゅろす。
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