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空。空。空、(FF6)
遺伝子を狂わせて作られた。死なない竜の子。


下るエレベータに、ケフカがやってきたり、いろいろあって、今、ブラックジャック号をがっちり2本のアームが掴んで、逃さぬようにはさんでいた。俺の船!と騒ぐ銀髪をどかして、##name1##が其処に立つ。

「レディ!下がって。」
「・・・・・・ブレス。」

竜巻ともとれる強風に見舞われ、アームの土台から抉り取るように風を起こし、灼熱をはいて、アームの鉄を溶かし、船とアーム部を、熱で熱くなった鉄を剥ぎ取り、空に捨てた。

「・・・君は一体、」
「なんだ、その女!?今、口から炎を!」
「・・・はやく、はなれないと、二撃目。」
「そうだ、セッツアー早く!ここから!」
「あぁ。そうだ。この女とセリス、そして、今の現状はどうなっているんだ。」

アームが見えなくなるまで、遠ざかったぐらいで、減速し、一旦地に着いて現状確認のために、飯を取ると決めて、目線が##name1##を向いた。

「ほら、降りるぜ。」
「ロック!。レディはもっと、優雅にエスコートをだな。」
「・・・結構です。」
「君の話を聞きたいから、一緒に行こう。」

小さく首を振り、女は誰の手も借りずに一番後ろを歩こうとしたが、先頭をあるけ。と指示が出て先頭を歩いた。其処を右だ、とか、左だとか、銀髪の男に指示を受けて、それ通りに歩く。きっと、彼らは、私を拒絶するだろう。うつむいて、静かに歩いた。二三の角を曲がった先に、開いた空間に長机と何人過分の椅子がそこにあって、促される。

「レディ、僕の横にお座り。さぁ、お手をどうぞ。」
「・・・どの席ですか。」
「私がエスコートするから、さぁ。」

必要ないと、小さく首を振って、一番近かった席に腰を下ろす。手を差し出してきた男は、あきれたように首を掠めて、少女の隣に座った。反対側に金髪の大きな熊のような男が、腰をかけ、向かいにバンダナを巻く青年が座り、銀髪の男が、バンダナの横に腰を下ろした。

「で、お前は?」
「・・・名前はない。あの人は、私を##name1##と呼ぶが、ほかはみんな実験体とか、試験体とか。616とか。いろいろ呼ばれる。」

腕に焼かれた数字は、616。彼女以前の存在が何体か、いや、それだけいたということだ。と、確証させるのである確実なものであった。

「幻獣の血と力のある魔術者の血を混ぜて、遺伝子を狂わせて作られた。死なない竜の子。」
「死なない竜?」
「・・・死ねない。」

ブリザガ。
巨大な氷の塊を頭上に呼び出して、振り落しても氷は解けて、水になり少女と床をぬらした。そして、それを乾かすかのように灼熱魔法を放てど、火達磨になっても、すぐに鎮火し、少女はそこでただ黙って座っていた。

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