空。空。空、(FF6) ハロウィン。2011 「…いや、あの。」 ニーナは現状に戸惑った。どうしてこうなったのか、思い出しながら、ニーナは形を落とした。 「ニーナっ、とりっくおあとりーと!」 「え、あ…?」 鳥食う戸後?とリルムの言葉に首を傾げ、もう、おかしをくれなきゃいたずらしちゃうぞ。 「おかし?」 と音を紡いでも、理解は出来ずティナとニーナの二人でただ首を傾げるだけだった。この二人に、季節行事を求めてもこの二人には通用しない。 「…不味い魚?」 「それは魚で、お菓子ではないわね」 「おかしはないのよね!じゃあニーナにいたずらしてやる!」 食らえペイント。やっちゃえロック!と塗り替え作り替えられた服は、ロックにより着せ替えられてミニスカ、耳付き帽子、そして膝越えそっくり…ただし竜柄という。 「…ニーナ、君はやっとレディの自覚ぐほぉ。「爆裂拳、はい、兄貴は、黙っておこうな!…」」 「マッシュ、エドガー?」 「なんでもねぇよ、気にすんな。…ロックとリルムがどこに行きやがった?」 「あっちから匂いがする」 …ん。 納得しにくいが、了承して臭いの方を指せばさんきゅ。と彼はそちらに姿を消した。 「…脱げない…」 背中に紐で結われた服。リボンが翼を表している所為か、解き難く苦戦した。周りを見てもだれもいなく、もがき苦しんでいたら、ガチャリとドアが開いた。 セッツァーが奇妙な目で此方を向いた。 「なにしてんだ?」 「…鳥食う戸後?」 「あぁ、リルムか。」 さっきロックと走っていったな。と入ってきた出入り口を見て、悪戯されたんだな。と隣の黒を見つめた。 「…いったい、何だ?」 「お菓子をくれないと、悪戯する。と宣言されたんだな、ご愁傷さん」 …魚を渡したが。 魚は菓子じゃねぇだろうが。 そうか…セッツァー、脱ぐ、手伝い。 はいはい。 背中の紐をしゅるると解いたら、ゾロゾロと皆帰ってきたのは、言わなくても解る話。 はろういん、Halloween。 (セッツァー殿!)(いや、これは訳があってだな)(セッツァー、テメェって奴は)(いや、お前が着せたんだろうが、廊下で騒いだだろうが!)(ロォォオック!)(やべ逃げろ)(マッシュ、お前、兄貴を引きずって行くな!)(…マッシュ、お前は…お前は…)(なんか口から出かかってるー)(こら、ひっぱんなよ!俺の船を汚すなよ) [*前へ][次へ#] |