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かぁ、どがっ。暴発したっみた、いです、ね。

「ね、クラン。」
「ど、しました、か。セシ、ルっ。と」
「ね、なに、これ!」
「私の、かぁ、どがっ。暴発したっみた、いです、ね。」

サメラにっ、なにか、あった、んです、かねっ。より、にも、よって女帝-empress-が、発動するなんて。一番ひいてはいけないカードが出るなんて、とクランは悲鳴混じりに叫びカードからの攻撃に耐えた。
すべての始まりは、背中のホルスターから一枚のカードが落ちたことから始まった
けたたましいほどの風が巻き起こり身を裂いた、簡素ではあるが、ある者は盾である者は魔法で、そしてカードで。防御し鎌鼬を防いでいたのであった。

「クランさん、どうすれば。魔法ももう持ちません!」
「仕方ない。帝王-emperor-、フレア」

あらっぽいが、許してくださいね。いたずらっ子のようなからかうような口振りでクランはカードを一枚抜いた。

「世界-world-。リフレク!みんな中に入れ」
「ルドルフ、テメェも早く動け。」
「カードの定員は4人なんですよね。いやはや。それに、間に合いませぬ。」

息の出来ないような熱を発ぜて、世界は赤に染まる中、すべてを遮るような魔法壁をつくりあげ、じっと耐えた。ぽたり、と汗を垂らし、風と爆発が収まるのをただ静かに待った。ヂリヂリと焼ける臭いが魔封壁を跳ね返し術者に帰る。

「ぐっあ…」
「クラン。無茶してっ」
「魔法は術者にかえるのは自然の摂理ではないですか。」

さぁ。次にいきますよ。と苦笑を浮かべてクランは足を進める。今の熱撃でアカクヤケタ肩書きうかがえた。クラン。とセシルが呼びかけ、いつもと変わらぬ口振りで、クランは声に応じた。

「怪我してない?傷は?」
「大丈夫ですよ。私は柔ではないので。」

やさしく制して、クランはちらりと進行方向に睨みつけるように見つめて、ため息を一つついた。

「クラン。」
「いや、誰かに呼ばれた気がして。お気になさらず。」

…確かに聞こえた。ミツケタ。と見つけられる覚えはこの片割れや同行者なら言うべき言葉なのかも知れないが、空耳のように聞こえる。とは、いったい、何の前触れなんだろうか。とクランは人知れずため息をつくのであった。事実は彼女しか、知らないのである。

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