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カインは後悔した。

サメラが家に着いたのは夜遅く。
ヒューレットの所為だと愚痴りながら、サメラは着替えてベッドのある部屋に入った。

「早かったな」
「ヒューレットに捕まった。…カイン、ほれ」
「冷たい。寄るな」
「夫婦だ。そんなもんだ、諦めろ」

もぞもぞとカインの横に潜り込み。伴侶にガウェインはどうした。と聞くと、サメラの部屋で寝かせてるらしい。ガウェインが窓に魔法張ってるから出られねーってぼやいていたのもカインは聞いたがらしい。

「魔法は3日で解ける。明後日にかけ直す。」
「そうか、サメラ。おつかれ」
「ん。」

おやすみ。耳元で囁く声と、リップ音。温い人肌が下に下に降りていくのを感じてサメラの眉間に皺が寄る。

「カイン。」
「…お前、太ったか?」

カインの手が、腹を掴んだ時点でサメラの肘が綺麗にカインの鳩尾に入り、カインは後悔した。そうだ隣の嫁は身の丈以上の魔物をも一撃に倒す化けm…「何か言ったか?」…なんでもない。

「上行ってくる。」

くるなよ。と念をおしたあたりで、グチ大会だと理解したが、力加減を覚えろ。と吐き捨てるのであった。

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