自分の腹を考えた。
「サメラさん!」
「あ、セオドア。」
風呂帰りのサメラと風呂に向かう甥っ子はばったり出くわした。訓練のせいか、カインのしごきか、泥まみれだ。
「顔が汚れてる。」
今し方使ったタオルで、セオドアの泥汚れを取っ払えば、有難うございます。と礼を返された。
「……サメラさん、なにか変わりました?」
「…か?…」
最近、模擬訓練も出てないしな。肥えたか?。と自分の腹を考えた。いや、肥えたかも。
「戦闘訓練がないからな。使わない筋肉が脂肪になったような」
「サメラさん、こんど手合わせをお願いしたいのですが。」
「いつ休みだ?」
「明後日にカインさ…部隊長に休みを頂きました。」
「ならその日にミッチリするか。」
げ。と年齢に見合った反応を示した戦闘を笑い飛ばして、じゃあな。と手をひらひら振りながら、明後日までのスケジュールを雑多に組み立てる。明後日が楽しみだ。と思いながら、サメラは浮き足立ちながら、ヒューレットに捕まり、二時間弱竜話しに捕まって、がっかり肩を落とし帰るのであった。
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