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スコール・レオンハート

「ウォーリアァア、フリオニールゥウ、オニオーン、片割れぇ、聞こえるかぁ!?バァアアアッツゥ、ティナァア、クラウドーォ、スコールゥ、居たら返事しろぉ!ジターン、ティーダァあ。生きていろよー。あぁ、足が折れてなかったらなぁ。」

殿にいた私は、カオス陣営の奴らに襲われて、物の見事に一人に分断されてしまった。ちなみに、足代わりのチョコボは、カオス陣営の凶悪面に怯え逃げ出した。…どうするんだ?と問いかけたが、取り分けどうする訳でもなく、叫ぶ。その結果が一番上の冒頭に当たるわけだが。

「……はぁ。」

どうすることもできず、とりあえず待ちぼうけを食らって、また叫ぶ。が虚しくなってきたので叫ぶことすら止めて目を瞑る。

「サメラか?」
「あ、スコール。」

探した?。なんて口にすれば、殿が居なかったからな。と言葉を返されて、疲れたと言わんばかりにサメラの横に座る。

「探してた?」
「解らない。」
「ありがとう。」

隣にいる男、スコールは頼むように叫んだが、正直言えば気まずい。確かに助けとして入れたが、どうしてこんな時に!と心の中で叫んだ。最愛に近い片割れがどういう風に癇癪を起こすか考えたく無かったほどの事実だ。酷く後悔を覚えてサメラは頭を抱えた。

「来る気配は無いな。」
「カオスの奴らが、か?」
「あぁ。……にしても心配だ。」

スコールが居ない、となったら大騒ぎしているんだろうな。と漏らせば、隣の男が笑い出した。

「少しは自分の心配でもしてろ」

少し棘有る言い方であるが、彼なりの心配をしているのだろうか、首を傾けて、その意味を考えてみて、はたり、と気づく。いやはや、数十字前に言ったことすら、気がつかなかった。
スコールが、であって完全に自分を含んでいなかったのだ。そんなところまで気がついているのか。と言いかけたが、これが彼なりの優しさなのだと腑に落ちた。彼はもっと自分にかまけろと、言いたいのだ。

「お前はいつもそうなのか。」
「…かな。解らない」

記憶の中で、同じような言葉があったような気がするが思い出せない。もやもやした気持ち悪さが胸元をさ迷う。

「カオスの奴らが来た。逃げるぞ」

グイッと手を捕まれるのはいいが、折れた足では走れない。引きずられる様に…否引きずられて、仲間の元に帰る頃ズタボロになった私を見てウォーリアがスコールに雷を落とした。

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あきゅろす。
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