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GBA編。(完結)
バロンの空は薄暗い夜の空。
夕方、トレーニング室(これは初めて聞いたが…何など使うのか検討がつかないので聞いてみたが、あんまりよくわからなかった。なんだYボタンって?黄色や緑と言ったが……それはいいとしてトレーニング室が)、事件の対策本部になっていると聞いて、足を踏み込んでみたが結局、指紋はサメラとカインの二人分しかないぐらいで、正直どうでもいい情報しか得ることが出来ず、宿屋に戻る羽目になり、夜も深く、床についていたら、カインに叩き起こされるのであった。

「起きろ、」
「…リディアー、あと五分」
「何を、エッジみたいな事を言ってるんだ!」
「パロム、上で遊ふんにゃああああっ!竜騎士!バロンは寝てる奴にチョップを喰らわす習慣でもあるのか!痛いだろうが!」
「バロンにそんな奇天烈な習慣はないし、叩き起こすのは、お前が起きないからだろうが!」
「なんだと!この馬鹿!」
「やんのか!」
「受けてたつぞ!」
「二人とも、今はそんな場合じゃないよね!?」

ギャーギャー喚き立ててれば、隣のセシルがごめんね、と詫びる。あ、いたの、なんて思いサメラはまた芝居に入る。

「セシル…さん。」
「お前、今、とってつけたよな」
「じゃかあしい!竜騎士!」

窓辺までぶっ飛ばして、サメラは平然とした表情で取り繕う。

「どうした?…げふん…どうしたんですか?こんな真夜中に?。」
「ローザが見当たらないんだ、二人とも探して貰ってもいいかい?」
「ローザが!?」
「だから早く起きないかと言ったんだ」
「カイン、端折りすぎだ!阿呆!」

ほら、探しに行くんでしょ。カイン、行こう。声をかければ、すぐに走り出す。

「なぁ、」
「何、」
「……いや、なんでもない」
「これが、セシルであれ、リディアであれ、馬鹿であれ私は朝でも夜でも走り探す、勿論お前が居なくなってもだ、竜騎士。」
「馬鹿。ってもしかしてエッジか?」
「よくわかってるな」

あいつは馬鹿でいいんだ。どうせ教えたことも皆忘れるだろうから。考えるだけで頭がいたい。とサメラはため息混じりで空を見上げた。さて、どこから探すか。と考えたがすぐさまにカインが行き先を告げた。街のハズレに水路があっる、そこから探そう。と判断を下し二人は一気に駆け出した。

バロンの空は薄暗い夜の空。

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あきゅろす。
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