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GBA編。(完結)
サメラ・ルドルフって言います!
宿屋の手配をして、市場に買い物来ていた所で声をかけられた。あ、兵隊だ、なんて思ったら、頭の中でさっきのことを思い出した。
殺兵事件があったんだっけ。ヤバいかも、なんて思った。

「おい、女。」
「ん?」
「お前、この町の者じゃないな?」
「昨日からバロン領土内に入ったところだが。」
「ちょっと来てもらおうか」

ん、あちょ!
ここで捕まったら書類不十分で逮捕じゃないのか?。頭の中でシュミレートしてみたが、どう転んでもいい結果がやってこない。どうするんだ!

町の真ん中まで連れてこられて、好奇な視線を感じた。

「セシルさん不審者を見つけました!」
「いたたたたた!髪の毛引っ張んな!」

パッと手を離されたのをいいことに、ここまで連れてこられてた兵士に見事な蹴りを一発喰らわせた。痛かったと頭をさすって、痛みを和らげてみたが意味がなかった。

「サメラ。」
「お、竜騎士」
「カイン、知り合い?」
「お前…」

背後でそんな会話を聞いた。お前仲間だろうとカインの言いそうな言葉を思って、すぐさまサイレスを発動させた。カインは沈黙状態になった。これで適当に嘘をつける。

「良かった…会いたかった!」
「私、サメラ・ルドルフって言います!カインの昔からの婚約者で!…いやいや、カインのお父様と私の父親が仲良くて、エブラーナからやって来ました!」

ちょっと電波ぐらいが世間を渡るのには、丁度いいのを私は知っている。竜騎士の表情が何かいいたげだが私には通用しない。片割れが使える有無を言わせない笑みを私が使えない訳がないだろう!ガハハハハ!軍事大国だが、鎖国はない、無茶苦茶言っているがなんとかなるのは知っている、だっけこれが夢小説だからさ!。

「ね!カイン!」

ぴたり、とひっついたタイミングでエスナをかけて、話を合わせろと耳元で囁く。

「そうそう、親父の知り合いの娘さん。ちょっと電波でな、まぁ身分は俺が保証する」
「なら、いいんだけど」

なんか、やたら痛い言葉が聞こえた。あとでメテオかけてやる。

「犯人は屋根を飛び回る身軽な男とか…我々が取り逃がしても竜騎士のカインさんのジャンプなら…」
「貴様、最初っから取り逃がすつもりか!」
「まぁまぁ、兵士長」

セシルがやんわりと宥めていて気がついた。

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あきゅろす。
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