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   、   、      。

「結局、僕の約束も忘れて行っちゃったんだね」
「ん?」
「ううんこっちの話」

なぁ、あんちゃん。と声がかかったので、意識をそちらに向けるとむくれっ面したパロムが立っていた。

「あんちゃん、言ったよな、兄貴に手紙渡したらそれなりの言うこと聞いてくれるってよ。」

きっと、そんな約束を飲み込んだのはサメラだろう、と簡単に予想がついた。彼等に甘いサメラは、僕たちにも甘かった。
もしかすると、さっき怒っていたのは、知らないうちに異説に行くのが嫌だった、とか。
…まぁ、解らないか。
ふと思ったが、解らないが懐かしげに昔を思い出しセシルは微笑んだ。

「あんちゃん、一端城に戻ろうぜ。」
「あ、うん。今いく」

双子たちに呼ばれて休憩所を出る前に一端振り返り、休憩所をもう一度見た。

「きっと帰ってくるから、待ってて、か。帰ってきてね、サメラ。行ってらっしゃい」

ぱたり、
バロン地下室の休憩所は、二度と開かれることはない。


僕らの七日間の戦争は終わった。
彼女の戦争は未だに終わらない。

終焉なき幻想の中の個の世界は。
こうして終演を巡り迎え終わる。

ぼくとわたしの七日戦争
I and me,In seven days war
END



秩序の聖域。
見えない程遠くまで浅い暈の水が延々と続いている。

「クリスタルは見つかりましたか?」
「まだ、だけど、俺がアイツに勝てたら見つけれそうな気がする」
「カオスの、魔獣使いですか?」

うん。と聖女の眼前に立つ少年のような男が頷く。

「な、コスモス。」
「…どうしました?ジル」
「なんでもない。ほら、笑おう、悲しい顔しててもなんにもないぜ」
「そう…ですか。」

緑の髪の少年がニィッと口角を上げて、んじゃ行っときます。とエリアの隅に走って行った。

「団長。」

あなたは、意志はまだ、どこかで生きてます。

……サメラ。
ふと聞こえた声に、懐かしさを思い出しながらコスモスは弱々しく笑った。

「さよなら、お元気で、終わる世界に言う。」





final fantasy the after than after original story
これにて終焉。
巡らず、動かず、そして止まる。
   、   、      。


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