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ポーション置いて行っただろう。目印に

長女の首元に刃を付き突けると、三姉妹は黙ってしまう。すこし沈黙が流れてから、サメラはじゃあ自分の足で確かめさせてもらう。猫のようにしなやかに、するりと交して、扉の向こうに歩を進めると、待て。とか行くな。とか聞こえた。

「…この先なんだな?」
「お前!」
「ふん。」

くるくるストン。とロッドを弓矢のケースに納めて、歩みだそうとすると弾ける音が鳴って、姉妹の氷をが割れた。

「…いがいと、やるんだな。」

平然と落ち着いた口調で、訓練用の槍を取り出してから、柄を地面に鳴らして、地を縫う様に走り出す。

小刀の軌道を読んで、体を捻り、甲冑で受け止めると直ぐ様に二撃、三撃ときて、傷を追う。

「…くっ……。バイオ!!」

踵に体重を乗せて、ブレーキを掛けてから空に飛んで槍を落とす。軽快にザクリと鳴ってから槍は深々と地面に刺さる。

「サメラ!」

金属の甲冑がリズミカルに走ってくる。サメラは声の主を確認してから進行方向を変えた。

「無事だったか?」
「サメラ今はそんな話じゃない!」
「ポーション置いて行っただろう。目印に。」
「アレはポーションじゃないから。」
「か?」

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あきゅろす。
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