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南極の風もどき!

「ようこそゾットの塔へ!」

奇怪な音と共に背の高い女が現れた。それについで姉妹と名乗るのが二人現れた。

「私たちはこの塔を司る四天王、風のバルバシリア様の片腕。メーガス三姉妹!」
「あー、あと暫く待ってくれ。仲間が来るから。紹介も其のときにすればいいだろうに。」
「「「問答無用!」」」
「……やっぱりか。」

今日で何度目か解らない溜め息をついてサメラは薬瓶を掴んだ。

「来るなら来い。全力でかかってやる」

ニンマリと笑って、試験管をくるりと回して薬瓶の中身と混ぜ合わせると薬瓶の中身は、またたく間に色を変え青になる。

「南極の風もどき!」
「リフレク。」

投げつけると、青の液体は瞬く間に気化して液体はなくなる。と同時に空気中に氷を作り出して、姉妹の足元を凍らせた。

ブリザラ!を唱えると、足元の氷はするすると、浸食し下半身と腕の動きを封じてからサメラは小刀を手に歩み寄る。

「二三聞きたい事がある。このあいだ白魔道師が連れられて来ただろう。その白魔道師の居場所はどこだ?そして白魔道師は無事か?」
「誰がお前なんかに!」
「これは質問ではない、脅迫だ。」

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あきゅろす。
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