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おいまて。

どうしたんだ?と問掛けるとセシルが足を止めた。

「カインから連絡が来たんだ」
「じゃあ、ゴルベーザの元に行くのか。」
「そうなるみたいだよ。」

そうか。とだけ返事をしつ、サメラは思考を巡らせた。ゴルベーザが何処に身を潜めているか分かる。だけども、どこにだ?

「セシル、……いや、なんでもない」

もしかすると、これは罠か?。小さな疑問が胸の中を通り抜けた。気にしてはだめだ。と自分に言い聞かせて、サメラは後を追い掛けた。
森の中を駆けるとカラン、カラン。セシルの荷物袋から、何か落ちた。

「おい」

さっき、人には荒いだの、雑だの。言ったな。人のこと言えないだろうが。とすこし毒付いてから、サメラはソレを拾いあげた。朱に静かに光る土のクリスタルをだ。

「…あいつ。絶対に言ってやらない。」

後で困ればいいんだ。と心の底で吐き出して溜め息を一つ、サメラは全員の後を追い出した。

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あきゅろす。
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