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このいしっころのために

「クリスタルか……これが、か?。」

「このいしっころのために、ダークエルフと戦ったのか?。」
「サメラ!?」

考えてみろ、こんな馬鹿みたいに大きなデクの棒みたい…石だがな!そんなので、何が出来るんだ?4つ集めれば、巨万の富が得れる訳でもないのだろう?こんなモノの為に争いが有ったのか?人は殺されねばならんのか?馬鹿らしい。

呆れながら、サメラは溜め息をついた。

「でこれは、どうやって保管すればいい?」

サメラは問掛けながら、土のクリスタルを、丁寧に扱う気もなく乱暴に荷物袋の中に押し込む。
「サメラ、もっと丁寧に!」
「嫌だ、ならセシルが預かればいいだろう。」
「サメラは荒いんだから…とりあえず、土のクリスタルは手に入った。これでローザを助ける事が出来る。」
「だな。連絡が来るのを待つのみだ。」

確かめる様に頷きあって、サメラは言葉を続けた。

「さっさと退散しようか。」
「そうだね」
「はい、じゃあ行くぞ、テレポ!」

適当に口遊んで、魔法を発動させる。光は溢れ、視界は元のままだ。回りを見回しても誰もいない。

「自分に術はかからないオチか?これ」

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あきゅろす。
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