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武器屋になれそうな薬師。

やはり、買い替えておいて正解だった。と洞窟について、納得。

「なんちゅう磁力じゃ!」
「こりゃ、金属製の武器防具を装備しとったら身動きがとれんぞ!」
「私の爪は平気なようです。」
「案ずるな、私の魔法がついておる!」
「…………」

……大丈夫か。色々と。
サメラは声にあげることをせず、そのまま黙ることにした。
磁力の問題で、慣れ親しんだ大刀を宿に置いてきて正解だった。と、一人感じた。

「サメラ殿は大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。」

そう言って取り出したのは、木製の鎗、木槌、弓矢、爪、ロッド、杖、鞭、棒に、薬瓶と続々と出てくる金属製ではない武器たち。
鞄の許容範囲を超えた武器に、どよめきを与えたが、すぐに静まりを与えた。

「攻撃力は低下する分、素早さで賄えるかどうか。問題だな。」

訓練用とも言える槍を背に挿して、使いやすい爪をローブの中に押し込んで、槍の隣にある弓矢の筒にロッドを仕込んで、残りを袋の中に入れる。チラリと見えるローブの中には、小さな液体が揺れた。

いくらかは、常備しているのが、自称薬師らしい。

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