ちから、かたな、やいば、は、つるぎ。
「私の力は、苦難の逆境を逆転する力。
即ち、それは人間であるがための力。
私の刀は、哀しみを打ち勝つ為の刀。
即ち、強くなろうとするココロの刀。
私の刃はゴルベーザに向けるべき刃。
即ち、負けない強力である不屈の刃。
私の刄は、町民のためにあるべき刄。
即ち、まもるべきものに向けない刄。
私の剣は、故郷のためにあるべき剣。
即ち、いなくなったモノたちへの剣。」
私は、貴方方と共に戦前へ出る事を願いたい。よろしいか。
とても周りくどい言い方だけれども、願う気持も理解できる。
彼女も、また、バロンの野望の犠牲者なのだと。
「今は、一人でも戦力が欲しい。サメラ、僕らと行こう。」
「ああ。」
セシルが頷くのを確認してから、サメラの青の瞳が、すこし緩やかになった。
「サメラも、一緒に行くの」
「一緒に旅をすることになった。よろしく。」
「うん。」
リディアが大きく頷くのを見て、サメラが、クシャリと頭を撫でる。
どうやら、リディアだけでなく双方のお気に入りとなったようだ。
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!