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ケアルラ、ケアルダ、ケアルガ!。シェル、ブリング、スロウ、ヘイスト、ディスペル!


左手を、高々に手を上げると、ぽわり。と光が溢れ、サメラの腕を取り巻いた。

「せ、セシル。今の…」
「ケアルだね。出来るようになったね」
「………ケアルラ、ケアルダ、ケアルガ!。シェル、ブリング、スロウ、ヘイスト、ディスペル!」

サメラが知りうる限りの人体に悪影響を及ぼさない呪文を口羽やに連ねている。

「サメラ!MPが」
「大丈夫、人間やる気が必要だ」

まじめに言うが、目が座っている。

「…ポーキー、トード、コンフュ…」
「サメラ!」

ここまで来たら混乱どころではない。支離滅裂だ。

「サンダーァ!」

唱えた刹那、稲光がサメラを捕える。瞬く間に真サメラをっ黒に染め上げた。

「サメラ!?大丈夫?」

稲光が消えると、所々焦げたサメラは、けふ。と煙を吐き出した。

「サメラ?」
「図に乗りすぎた。」

一言放ち、髪を束ねて、何事も無かったかのように、落ち着いている。

「なぁ、(ねぇ)」
「なんで、落ち着いてるの?」
「どうして、慌てている?」

見事な同調をして、青が視線が重なる。重なる瞬間、二人が息を吐き出した。

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あきゅろす。
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