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違和感。

「セシル殿…!」
「…誰だ?」
「しっ、静かに。パロム、バロン軍だ」

視線を動かすと、金のヘルメットが小さく動いた。

「ご無事でしたか!。」
「ベイガン…。やはり君も…。」

セシルと会話をしてる相手…ベイガンを伺うと細部まで細かな細工が施されている見る限りかなり上部に立つ人間なんだろう。そう判断して頷いているとベイガンと視線が重なる。

「…?」

…変な感じを覚えながら、セシルの後につく。少し歩くと双子の足が止まった。

「どうした?」
「におうんだ。」
「魔物のにおいがプンプンと…サメラさんもおわかりでしょう?」

あぁ、そうか。この違和感は、人間じゃないからか。

「なに…!?用心されよセシル殿。」
「いや…違う。」
「ったく、くさいんだよ!」
「お芝居するなら、もう少し上手にやっていただきたいものですわ」

双子がベイガンの元に走って、サメラは剣を抜いて、二人の間を飛ぶ。

「セシル、離れろ。……人間じゃない。」

刃を見舞うと、男が姿を変えた。

「離れろ。来るぞ。」

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