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金銭感覚。

ゆるめのウェーブが掛った髪、柔らかそうな印象を与える青の瞳。銀髪青目、はサメラも一緒だが、真っ直ぐの癖のない、長いストレート、冷たい印象を与えるキツイ目を持つサメラと、セシルでは、あたえる印象が違う。

「あんちゃん、と姉ちゃんって、何か似てるかも。」

ポツリと呟くパロムを無視して、何事もないような素振りで、いつもの様に最後尾を歩く。いつもと違うのは、最後尾にセシルが居る事だろう。

「サメラ。」
「良かったな。」

セシルの癖のある銀色の髪がクシャクシャになるまで頭を撫でる。

「……悪い。」

つい、いつもの癖だ。と弁解しながら小さく笑う。…これは、癖だな。と自分の手を見る。

「子どもに好かれやすいよね、サメラって。」
「そうだな。気に入られるな。……これからは、バロンに向かうのか?」
「そうなるね。」

そうか。手短に感想を漏らして、ため息を一つついて、その前に装備を改めて行かないとな。と厳しく一言。

「サメラには、敵わないなぁ。」
「セシルの金銭感覚が不思議になだけだ。」
「そう?」
「ローザやギルバートにも、任せておけない。」



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あきゅろす。
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