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イタタタタタタタ。

完全に姿が見えなくなったのを確認し、手を下ろす。息を吐いて、肩を落とす。

大丈夫だろうか。這上がってきたりしないだろうか。疑問が浮上したが、それはない。と首を振って疑問を払う。

「……っ。」

くるり、と踵を返すと軸足が、ぐに。っと変な方向を向いて、とてつもない痛みを感じた。どうやら、スカルミリョーネ戦で捻ったみたいだ。

そっと、地面に腰を降ろし、ダボダボと音を鳴らしながらハイポーションをかける。……とりあえず、ポロム達に見つからない為だ。……見付かったら怒られるな。と苦笑いして、頭の隅で、まるで他人事の様に考えている自分がいる。
恐らく、きっと、もの凄く怒られると思う。確実に予想出来る範囲だ。

これでは、どちらが大人なのか解らないな。とぼやいて、ポーションを思いっきり使う。

内傷が治ればいいのだが、と、痛めた足を見て、ポーションの瓶が空になる。

一息ついて、瞳を閉じる。
太陽の暖かさが、サメラを包んで、ゆっくりと静かに眠りの縁を掴んで意識を手放した。



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