[携帯モード] [URL送信]
喋らせたりしない。

「正体を見たものは、生かしておけぬ。崖から突き落としてく「ハイポーション」ぐわあっ……貴様っ、最後まで喋らせい!!」

いやだ。と毒付いて、大刀を構える。……さっきより、あからさまに大きい。質量保存の法則がなってない。と呟いてみると、テラが笑っていた。

「サメラ。」
「さっきと、一緒。」

奇襲をしかける。大刀を脇に抱えて、袋の中を探る。…たしか、ボムの右腕が、あったはずだ。記憶を辿りながら、道具袋を探って意中の物を取り出すと、顔に影がかかる。

「サメラ!!。」
「あ……」

異変に気づいてサメラが、直ぐ様顔をあげると、今にも重々し気な手を振り下ろさんとするスカルミリョーネの姿が視界に映る。
パロムやポロムの騒ぐ声が聞こえたが、構う余裕なんてサメラには無い。逃げる前に、大刀を構えて、真上に刃の先を向ける。

動き出したモノは、脊髄反射でなんか止められる訳もなく。必然的に大刀が奴の腕に突き刺さる。

「逃げる馬鹿な女じゃない。」

慌てる様子もなく、刺さった大刀を力ずくで引き抜くとそこからドロリと命の証が流れる。
人間じゃない所為か、証が黒い。とサメラが感想を持った。


[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!