フシュルルルが、小動物だって?
コテージを畳み、一行は山を登る。先程歩いたのと同じ道だ。
「サメラさん。この先に何かありました?」
「…変に鳴く小動物みたいなのが。」
一番最後尾を歩くサメラの両脇には双子の魔道師が居て、この先の事を聞いている。
「小動物って、どれぐらい?」
「見てないからね。解らないけども……とりあえず、あそこの吊り橋を渡れば頂上。」
指を指して、場所を刺し示すと前を歩いていたセシルが隣に来て、それってどんな鳴き声だった?。
「……フシュルルル」
「こんな鳴き声。」
「邪悪な気配が!?」
「小動物にしては、変な鳴き声だな。なんて」
「な、訳ねーよ姉ちゃん!!魔物だよ」
パロムのツッコミにそうなの、知らなかった。と返して、大刀を取り出す。
…嬉しい…、嬉しいぞ。おまえらを葬ることができて……。
空に漂う声を聞いて、セシルが吊り橋に視線を動かすと、そこに煙をあげて、変なのが現れる。
「我は…死の水先案内人…ゴルベーザさまの四天王…土のスカルミリョーネ……」
私のかわいいアンデットたちの…エサの時間だ!
[次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!