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薬師。将来、魔法剣士。

「姉ちゃん、ケアルを使おうとしてるんだ」
「昔から魔法剣士に憧れていてな」

だが、昔から、使えない。今は魔道師が多いパーティだから、聞ける事は多い。元々、薬師なんだが、魔道師が多いご時世だし鞍替えだ。

肩をくすめるサメラに、そんな事はありませんよ。と子どもらしかぬコメントが返される。

そうだな、願えば叶うと人は言うが、最終的にのこされるのは、結果だ。どれだけ頑張ろうとも、過程は信用されないものさ。使えたらあの町だって……。

自嘲しながら、サメラは踵を返して、先の様子を見てくる。先に食べてても構わない。と残して山肌を駆ける。

「変な姉ちゃん。」
「なにか、あったのでしょうか。」

不思議そうに首を傾げる双子達とテラ。大丈夫かな。と疑問に思っていると、テラが大丈夫じゃわい。と返してきた。どうやら、考え事が声に出てたらしい。

「大丈夫かな……」
「あんちゃん、大丈夫だって。姉ちゃん強いもん。な、ポロム」
「うん、サメラさん。いつも、守ってくださりますもの。」



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