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静かな終わりであった.

バランスを崩したゼロムスが地に落ちた。

「…我は…滅びぬ…生あるものに…邪悪な…心が…ある限り…グ…ズ…!!!!」

それは、静かな終わりであった。カチャリ、と鉄の独特な音が鳴る音が聞こえた。

「見事じゃった…!そなたらがあれだけの力を秘めているとはな…青き星の民はもう我ら月の民を超えたのかもしれん」。
「いやー、その通りかもな!」
「しかしゼロムスが最後に残した言葉…」
「邪悪な心がある限り…」
「邪悪な心は消えはしない」

サメラは視線を動かして、自分の手を見つめた。この手にあるのは光と闇の諸刃の剣。光は意志、闇は誘い。隣り合わせだからこそ、均衡は保たれるのである。

「サメラは、どうするのじゃ?」
「……へ?」

不意に名前を呼ばれて、視線を上げる。七対の瞳がサメラを見て、サメラの答えを待っていた。

「私たちと月で長き眠りにつくのか、」
「僕たちとみんなの所に帰るのか。」

セシルとゴルベーザが、サメラの中の青に笑う。弱々しく笑うセシルの隣でゴルベーザが立っている。

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