俺様誰様次期軍事国家国王様。
「正直に言わないと……!」
セシルは愛の(恐らく籠もってはいない)鍋を使った。
重たげな(事実重い)鍋を振り上げると、サメラがブンブン首を横に振る。否定なのか、はたまた違った意味なのか。なんて解らないが、何か言いたげに首を振る。そして勢いよくサメラの頭に振り落ち、鈍い音が、暗黒色の空に響き渡った。
「僕、怒るよ」
怒ってから言うなっつーの。と背後で聞こえたが正にその通りなのだが。ただ――…‥
「何か言った?エッジ」
それを許さないのが、俺様誰様次期軍事国家国王様が一人、セシル・ハーヴィ今年で20歳。因みに身長が「五月蝿いよ」………である。
「地獄耳だな。」とエッジが漏らすのも聞き逃さずセシルはエッジにニッコリ笑う。
その手に赤く血の滴る鍋を持って。
彼が最高の笑みを放つ。
「な、なんも言ってねー。」とエッジが強気な発言をする。のが伺える。
暴君セシルが今ここで立ち上がられた世紀の瞬間であった。
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