賢者テラ。
「……姉ちゃん、一度来たこと有んだよな?」
「まぁな。……あれ。」
サメラが、奇妙に足を止めて前方を指差し一言、白髪のご老人がいる。ピンクに近い紫のローブを纏う後ろ姿は恐らく、魔道師の類だろうと、踏む。
「テラ!」
セシルがご老人に駆け寄る。……知り合いか。と一言パロムがぼやく。
「セシル。お主もやはりメテオを求めてか。」
耳馴染みの無い言葉を聞いて首を傾げるセシルにそっと「黒魔法の最高等魔法。」と耳打ちをするとあぁと納得してくれた。
「じいちゃん!もしかしてあのテラか?」
「っバカ。年上は敬うもんだ、パロム。」
「テラ様とおっしゃい!失礼な。」
噛みつく勢いで、ポロムとサメラが一緒にパロムを叱る。本人は、凹む感覚はないらしく、平然としている。
「お目にかかれて光栄ですわ。私たちミシディア長老のお言いつけで。「セシルの身は……ってぇ!!」…ふふふっ!セシルさんとサメラさんをこの試練の山へご案内してますポロムと言いま「オイラはパロムだ!そっかー、じいちゃんがあのミシディアでも有名なテラか!」……。」
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