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相違なる対。双異なる墜。

「あの時は、私がしないで誰がすると馬鹿みたいに息巻いていたな」

思い出して、視線を落とす。見るには酷い有り様だっから、そこはある意味地獄に近かった。

「今は俺がいる。休んでたらいい」
「じゃあ、その言葉に甘えさせて貰おうか」

緩やかに微笑んで、サメラは再び横になり銀の髪を散らかしたのであった。
視線の中に、青を宿しサメラはすぐさまに眠りの世界に扉を開けて、カインは朝の支度をし出す。

「あれ、カインがご飯してるの?」

サメラが寝て暫く、音が匂いでセシルが目を覚ました。

「サメラが眠たげだったんでな」
「へー。そう。サメラのもカインのも美味しいからいいんだけどね」

少しニヤニヤしたように笑う親友はすこし気味が悪いし、不気味に見えた。

「カインとサメラって似てるよね。」
「そうか?」
「うん、なんか似てる。」

今、ここでサメラの言葉を併用しれば鳥と猫。鳥は空を駆けて飛び、猫は地を掛け登る。
相違なる対。双異なる墜。
形は似てようが事実は違うのである。

「似てるけど違う。でもね」

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