底をつきない。
「うちのは、元来依頼があればどこにでもが心情みたいでな。」
世界中どこにでも駆けつけるんだ。討伐、逆賊討ち、依頼があったらなんでもな。そしたら、勝手に武神事変-Satellit Reacter-が世界中に広がって、この旅に参加する理由ができたし、兄弟が見つかった。
「運命の巡り合わせとは不思議なものだな」
自分のカップを引っ張り出して、サメラは考え込んだ。何も考えなく、今までの事をふと振り返った。そこで行き着いた、一つの疑問。
「カイン。カインはゴルベーザに呼ばれたな。」
「そうだな、それがどうかしたのか」
「いや、それは日がな大きくなっていたのか?」
「確かにな、その通りだ」
「そうか」
…。一つ聞いてサメラはまた考えた。呼んでいるのは誰か解っている。だけども、呼ぶ声は一向に変わらない。ただ、困ったら私を呼べだとか、聞こえる内容も変わらない。
それは未だに中心部から遠いのか。悩みの種は底をつきない。
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