アンデットに、ケアルとポーション!! 「じゃあ、長老。行って来る。」 「あぁ、サメラ。パロム、ポロム。頼んだぞ。」 「………二人を、お借りします。」 右手にポロム、左手にパロムを引き連れて、一同は祈りの館を後にした。 「なぁ、姉ちゃん!どこを巡ってきたの。」 都市の名前を指折り数えて、町の名前を数えて…から、一通り。とだけ答える。 「サメラ。」 「どうした、セシル。」 「支度を整えたら、直ぐ様に試練の山に向かおう。」 「あぁ。分かった。ならハイポーションがたくさん必要だな。ならば。」 ポロムがどうしてですの?。と問われればサメラは、あそこにはアンデット系統が沢山いるからな。ポロムの白魔法も敵に掛けてやればいい。懇切丁寧な、答え方をしていく。…子どもに人気のあるのは、この所為だと、セシルは眺めながらそう感じる。 「すぐに支度を済ませて来る。……パロムもポロムもセシルと一緒に居ろよ。」 一言念を押して、サメラは足早に道具屋に駆け込んで行くのを見送った。 [*前へ][次へ#] |