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自称火の鳥は案外討たれ弱く

「…お前っ」
「我は火のとr「インシデントソルジャー」ぐふっ」

自称火の鳥は案外討たれ弱く、現れた瞬間に地と友達になる。

「弱くなってないか。」
「狭い部屋にいてはな、体も鈍る」
「…今さり気なく自分の上司の陰口叩いたな」

サメラが聞けば、マラコーダがハッと我に帰り手を叩いた。…納得、なんてやってる場合か。

「とりあえず久々の外、存分に暴れさせて貰うぞ」
「!!」

火の玉を作りあげて龍を産む。本能にしたがって後退する、と火龍は横を掠めてサメラが来た道を進んでいく。あの先は…!

「避けろセシル!」

轟音と怒声が混ざる。…無事だろうか。視線をそのままにすると視界の端で、赤が動いた。

「遅い!」

黒に雷光をイメージした線が入った杖が、サメラの膝裏を突いて体制を崩して地に転がる。

「武神事変-Satellit Reacter-、潰えるか。」
「誰がっ…!」

言葉を放つと、マラコーダは杖を地面を突いて、脚をサメラの腕の上に乗せた。

「武神事変-Satellit Reacter-の骨の音は甘美なものか?」

言い切るが早いか言い切らないが早いか、マラコーダの体重がサメラの利き腕にかかった。

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あきゅろす。
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