[携帯モード] [URL送信]
さぁ、死合おうではないか。

「…あっちに行こうか」

サメラが示唆したのは、少し下り坂になってる曲がり道。リディアはみんなを呼んでくる。と言うだけ言って、走っていく。のを見送った。

「先に様子を見に行くか」

行くだけ行って行き止まりは嫌だし。と勝手な理由を付けて、足は先に向かっていく、砂利道を静かに歩きだした。

音はない。ただ静かで聴覚を麻痺させていく。
視界は暗い。光は朧気なランプだけ。
聞こえる声は、不気味に大きくなっていく。

「さ…り…あ…て、ら……た…」

一定のラインを越えると、空気が変わった。静かだった世界が、鮮やかに光を放ち出す。

「さてらいとりあくたあ‥」

呼んでいる。ただ静かに呼んでいる。何を誰を、否、私をだ。一点に雷が落ちる。

「待っていたぞ。武神事変-Satellit Reacter-」

下を向いていた視線をあげると奴が居た。左半分を仮面で隠して、見える部分には黒の縫い目が見える。仮面のない右半分がニヒルに笑って、一言放つ。

「聖なる鎧を取りに来たのか。全ては、私を倒してからだ。さぁ、死合おうではないか。武神事変-Satellit Reacter-」

それはまさに地獄のマラコーダであった。

[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!