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そこで、原因を理解する。
鈍く痛む頭を抱えて、サメラはため息をついた。
頭は痛むし、土の上で寝た所為か体の節々が痛いし、極めて飲み過ぎが故にか吐き気もする。

「サメラ。起きた!」
「うっ…」

賑やかな声をあげるリディアが隣にくる。賑やかさが染みるように脳を染め上げて悲鳴をあげる。

「サメラ、痛いの?」
「二日酔い。みたいだ。」
「ほんと、お酒臭い。…カップ洗ってくるね。」

リディアはサメラのカップを手にしていく。…鈍い頭は、いうことを聞かずに、思考を鈍くさせる。

「とりあえず痛み止め…。」

誰かが熱をだしたりしても、すぐにサメラが作り上げてしまうので、問題はなかったが、今回は薬師がダウンした。
作る人は、誰もいないし作り置きはしない質が自分の首を締めあげたのだ。

「あー、作っときゃ良かった。」

頭を垂らして、またため息を一つ。…生のままでもいっか。
頭を抱えながら、荷物袋を漁る姿をなんだか滑稽に思えた。

「えっと、これだっけ?」

必要な物を取り出すだけ取り出すと、世界が歪み回る。そこで、原因を理解する。二日酔いではなくて、ただの風邪だと。そして、意識はふつり。と途切れ、冷たい世界に飛び込む羽目になった。

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あきゅろす。
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