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大きな試練。

「今はバロンを操るゴルベーザという者と戦っています。しかし、仲間が捕われて助けに行く途中。」
「リヴァイアサンに襲われ、他の仲間の安否も行方も解らない。」

長老が、瞳を閉じて、静かに言葉を放つ。それも、そなたに与えられた試練じゃろう。と暗黒剣に頼っていては真の悪を倒せぬばかりか、そなた自身もいつ悪しき心に染まってしまうやもしれぬ。

「……そなたが善き心で、戦おうと願うならば東にある試練の山に行け。」
「強い運命が、そこで待ち受けているやもしれない。長老はそう言うのですか。」

問うと、長老が首を縦に振る。セシルが一歩前に踏み出して、仲間を助けなければならない。と言うそれを諭す様に長老が、焦ってはならんと返す。

「大きな運命を背負っているようじゃ…まずは、邪悪な剣を変えるために試練の山に登るがよい。」
聖なる光を受け入れられる者は、聖なる騎士…パラディンとなれるそうじゃが。

「長老、危険だ。誰一人帰って来なかった山にセシルだけで行かすのは、駄目だ。」
「サメラ、行って見る。」
「そうそう行ってみ……行くだって?」



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