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これが当然の報いだ。

ただ、暗い。何度かこの感覚を覚えている。死んだ訳ではない。

上も下も解らない不思議な空間。何度揺られても、慣れない浮遊感。異空間に光が舞い降りてきた、闇の中の光は絶対的王者。揺らがない光は裂けて増えた。

「武神事変-Satellit Reacter-。」
「…おまえたち、どうしてだ。」

間違いない、今し方殺めてしまった四天王がここにいる。…やはり、死後の世界か。と、サメラは判断をした。

「武神事変-Satellit Reacter-、お前はまだ生きている。」
「クカカカカ、俺達は無理だがな。お前には、仲間がいるだろう。」
「武神事変-Satellit Reacter-、カインと幸せになりなさいよ。」
「武神事変-Satellit Reacter-。ルビカンテもカイナッツォもバルバシリアも俺もみんな、素直じゃないんだ。みんなして、お前を気にしてたんだ。」

確かに死は怖い。だが、これも始まりなんだ。俺達は、なんだかんだと言って、たくさんの人間からたくさん奪いすぎたんだ。これが当然の報いだ。

だから、俺達は一番身近にいた人間が、武神事変-Satellit Reacter-が幸せになって欲しいんだ。

「…スカルミリョーネ。」

冷たい手がサメラの頬を撫でて消えた。

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あきゅろす。
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