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事変武士。

「本気でいかせてもらうぞ。」

刃先が触れ合ったインシデントソルジャーが、両端に刃の付いた棒に変化する。そして、近くにいたカイナッツォに一撃を喰らわせて、また新たな形に成り上がる。

インシデントソルジャー。
事変武士。
何回でも姿を変える武器。
そして長ければ長いほど羽のように薄く脆く、短ければ短いほど刃こぼれもしないほど厚く堅くなる諸刃の剣。
諸刃の中で薄く脆い長物を使うのは、長物が得意。と言うのもあるが、一種の武人としてのプライド。武器を信じるからこそ、刃は強く応えてくれる。という私の信条。応えてくれる。と信じているから私は薄く長い武器しか使わない。
こぼれたら、終いなのだが、今まで零れた事がない。

槍型に変化させたインシデントソルジャーでルビカンテを突いて、尚も変化させて後ろに飛んだ。

「火燕流!」
「っ…ハイポーション!」

懐から取り出したハイポーションを力一杯スカルミリョーネに投げる。それは放物線を描いて、カイナッツォに落ちた。

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