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先端導者

サメラが入り口に選んだのは、壁に穴をあけて、作り出した、正当でない入り口であった。
身を滑らせて、中に入り込むと、そこは何度か通った道の一つで、軟禁生活……とは言い難い生活の中で、彼らは逃げ出す以外の要望を全て飲み込んでくれた彼ら。
もう、彼らとは違う。倒すべき敵の中の通過点の一つでしかない。

自分が蒔いた種だから、自分で刈り取る。ただそれだけ。

意思を固めて、扉を開くとそこに人がいた。

「侵入者。って言うから、用心してたんだけど。武神事変-Satellit Reacter-じゃない、セシル・ハーヴィに愛想を尽かしたから帰ってきたのね!」
「逃がすようにしてたのに……」
「何か言ったか、スカルミリョーネ」
「クカカカカ、にがす云々聞こえたぜ。」

…………。ここもか。

「とりあえず、おまえ等は私が倒す。」
「そんな子供騙しのダガーで何が出来るって言うの武神事変-Satellit Reacter-。」
「子供騙しのダガーはな、革命を起こすのさ。先端導者、三番目の奇術師-Maniac Replica-のルドルフ参る。」

インシデントソルジャーを一振りすると、綺麗に二分割になってサメラの手元に収まった。

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あきゅろす。
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