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また、朝がきた。

ぼんやりと色々考える。何に。なんて問題ではない、本当色々。これから先、今、すこし前。目まぐるしく変わる自分の立ち位置について。

「…もうすぐ、朝だな。」

青の星を見上げて、場所をみる。空の星が光を失う。大まかな目処を立てて、魔導船までの距離を考える。なんとか今日中につけるかな。と目測を立てて、背中を伸ばすと、背中が、ポキリと音を立てた。

「さて、飯でも準備するか。」

薪に火をくべて、荷物の山からフライパンを取り出す。野菜をざくばらに切って、フライパンに突っ込んで水と調味料を入れる。
野菜がいいと言いっぱなしのセシルの言葉を受け入れての言葉だ。いや、セシルの分を注いで、そこから余った肉を突っ込んでいく。
…何か言われてたような気がするが。

「…ま、いっか。」

サメラは、投げることにした。
くつくつと煮立つフライパンを見て、蓋をする。
鉄の器同士重なる音がなる。

「あと一煮立ちの間に。」

あと一品でも。と考えて食材を手繰り寄せて、考えてみる。

「サメラ。おはよう」
「おはよう、ローザ。」

また、朝がくる。

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